余分な脂肪の燃焼を強力にサポート 田島眞 著 文庫サイズ・48頁 まえがき —— 肥満解消、生活習慣病予防、運動能力向上に貢献 ダイエットは若い女性の専売特許、とされていたのはひと昔前の話。
現在わが国は飽食を反映して、肥満大国へと突き進みつつあり、老若男女を問わず、ダイエットの急務な人はそこかしこにあふれています。
肥満は、見た目のよしあし以上に、健康を損ねる危険因子として大変問題です。
体の中に余分な脂肪が貯まると、生活習慣病の重大な引き金となるばかりか、ときには寿命を縮める要因にもなるからです。
おなかがだぶついている中高年者はもとより、外見はスマートでも中身は脂肪だらけといった「隠れ肥満」も意外に多いので、体重が標準でも安心はできません。
余分な体脂肪を減らすこと、これが健康および美しいプロポーションを保持・回復する大きなキーワードとなります。
とはいえ、いったん体についた脂肪を減らすのは容易ではありません。
一大決心してダイエットを試みても、思うように体重が減らなくて途中で挫折してしまったり、極端な食事制限で体をこわしてしまう例も多く見受けられます。
健康的に効率よく余分な体脂肪だけ減らすことができたら…とは、誰もが願うことでしょう。
じつは、そうした自然なダイエットを強力にサポートする成分が、2003年に日本で食品として認可されました。
それが本書で紹介する「L—カルニチン」です。
L—カルニチンは、いま話題の燃焼系アミノ酸の仲間で、私たちの体の中で絶えず合成され、食事でとった脂肪や体脂肪を筋肉で燃やす手助けをしています。
このL—カルニチンが体内に豊富にあれば、余分な脂肪はどんどん燃やされ、太りにくい体質が維持されます。
逆に、太りやすい人や、すでに太っている人は、体内のL—カルニチンが不足している疑いがあります。
とくに、太っていて疲れやすい人は要注意です。
脂肪の燃焼を促すL—カルニチンは、体のエネルギーを生みだす起爆剤でもあるため、L—カルニチンが足りないとスタミナ切れとなり、ひどく疲れやすくなるからです。
L—カルニチンは、前記したように体内で合成されますが、年をとるにつれてその合成量は減少しはじめます。
加えて、栄養の偏った食生活を続けていると、L—カルニチンを合成する材料が足りなくなって、若い世代でも不足しがちです。
ときには、減量を目的とした食事制限が、逆に体内のL—カルニチンを減らして、やせにくい体質をつくっている場合も少なくないのです。
「食べる量を減らしているのにちっともやせない」という人は、ぜひL—カルニチンの積極的な補給をおすすめします。
他方、L—カルニチンの摂取は、ダイエットだけでなく、アスリートの運動能力の向上や、生活習慣病の予防にも大きく貢献します。
また、脳の老化を防いだり、痴呆症を予防する効果も期待されています。
L—カルニチンに秘められた多彩な生理作用が、一人でも多くの人の美容と健康に寄与することを心より願う次第です。
目 次 —— 第1章 話題のL—カルニチンとは ・燃焼系アミノ酸「L—カルニチン」 ・2003年に日本で食品として認可 ・中高年者や偏食の人は不足しやすい 第2章 ダイエット効果を検証する ・肥満は多くの病気の引き金となる ・L—カルニチンは脂肪の燃焼を促す ・ダイエット効果を立証した研究 ・適度な運動と併用するのが基本 第3章 秘められたパワーを全解明 ・運動能力の向上に大きく貢献 ・記憶力の増強、脳の老化防止に ・痴呆症の予防効果も大いに期待 ・慢性的な疲労感、だるさを解消 ・高中性脂肪血症を予防・解消する ・心臓を元気にする強い味方 ・ガン・感染症を防ぐ免疫力を高める ・男性の精力アップにもぜひお試しを 第4章 効果的な利用法Q&A Q・一日どのくらいの量のL—カルニチンをとると効果的? Q・L—カルニチンの有効な補給源を教えてください Q・効果的な摂取のタイミングはありますか? 【ハート出版ふるさと文庫】体脂肪を燃やし運動能力を高めるL−カルニチン
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